リコーダーお勧め楽譜~通奏低音付きバロック・ソナタ編~

 

初めまして

リエカワことリコーダー奏者の河村理恵子と申します。

ブログを訪問して下さって有難うございます。

このブログの登場人物

リエカワ

神奈川県鎌倉市在住の「端っこ系」リコーダー奏者。

赤ワインとUKロックが大好き。

 

萩さん

ツンデレ系女子の秋田犬。

クマとよく間違えられる。

 

今回はバロックのソナタのお勧め楽譜を紹介致します。

 

編成は

アルト・リコーダー+通奏低音(チェンバロ)

です。

中央がチェンバロ

 

チェンバロで伴奏でしてもらう機会はなかなか無いと思いますが、伴奏無しで吹いてもそれなりに楽しめますので、是非参考にして下さい。

リコーダー・ソナタの王道 ヘンデル

リコーダーの個人レッスンを受けている、又は将来リコーダ奏者を目指している者が決して避けては通れない道…。

 

リコーダー・ソナタの王道

それがヘンデルのソナタです。

 

ヘンデルのリコーダー用のソナタは全部で6つあります。

イギリス王室に仕えていたヘンデルが、王女に通奏低音の練習をさせるために作った曲だそうです。

因みにリエカワが初めてヘンデルのソナタを習ったのは中学生の時。

受験曲だったので高校生の時もレッスンを受けていました。

 

通奏低音とは

与えられた数字付きの低音の上に即興で和音を補いながら伴奏声部を完成させる技法。

主にバロック時代のヨーロッパで用いられた。

 

リエカワが学生時代に使っていた通奏低音の教則本

 

通奏低音が目的とは言え、今なおたくさんのリコーダー奏者や愛好家に演奏されるメロディを作ってしまうなんて天才ですね。

 

では動画をご紹介致しましょう。

 

へ長調 HWV369

このひげもじゃのおじさん、装飾をたくさん入れて華やかに演奏していますね。

実際の楽譜はもう少しシンプルです。

6つのソナタの中ではこの曲が一番易しいです。

 

ト短調 HWV360

装飾は控えめでシンプルに演奏しています。

 

全曲聴きたい方はこちらをどうぞ(装飾多めです)。

 

お勧めCD


演奏は花岡和生先生。

装飾を最低限におさえた演奏です。

唯一無二の美しい音色に感動を覚えずにはいられません。

 

憧れのテレマン

テレマンと言えばリコーダー愛好家に大変人気のある作曲家です。

自身もリコーダーの名人であったテレマンはリコーダーの作品を数多く作っています。

 

テレマンの曲には高音がたくさん出てきます。

テクニック的に難しい曲も多いですが、その中でも比較的吹き易いソナタをご紹介致します。

「忠実な音楽の師」より4つのソナタ

 

「忠実な音楽の師」は一年間に渡って発行された定期刊行誌です。

当時家庭で親しまれていた楽器(チェンバロ、リコーダー、フラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリン、オーボエなど)をさまざまに組み合わせた編成の楽曲の断片を毎回発表し、1曲揃える為には複数刊購入しないといけないシステムになっていました。

テレマン、なかなかのやり手ですな~。

 

では動画紹介~。

ヘ長調 TWV41:F2

リコーダーの神様ブリュッヘンによる演奏です。

コップの中に入っている白っぽい液体は牛乳ですかね?

どうでもええわ
萩さん

明るく可愛らしい小粒のソナタです。

4つのソナタの中では一番難易度が低いです。

 

ハ長調TWV41:C2

一楽章は牧歌的でゆるやかな曲なのですが、続く二楽章はほぼ16分音符しかありません(;'∀')

でも吹いてみると思った程には難しくないです。

因みにリエカワは4楽章が好きです。

 

変ロ長調 TWV41:B3

こちらもブリュッヘンの演奏。

一楽章は符点が上手に吹けるがどうかが要でしょうか?

符点って難しいですからね。

あとはフラットが二つ付いていますから、ヘ長調やハ長調に比べと吹きにくいです。

 

ヘ短調 TWV41:f1

4つのソナタの中では一番難易度が高いです。

フラットが4つ付いていますし~(;'∀')

積極的な表現力も必要とされますが、吹きごたえ、聴きごたえのある名曲です。

 

ソナチネ

「6つの新しいソナチネ」という作品の中の第2番と第5番を紹介致します。

他の作品は独奏パートがあるのみで通奏低音の楽譜が見つかっていないそうです。

いつか見つかるといいですね。

おらが見づげでけるべが?
萩さん

第二番 イ短調


楽譜 RB−027 テレマン/ソナチネ イ短調 / リコーダーJP

装飾をたくさん入れているので難しそうに聴こえますが、実際の楽譜はもっとシンプルです。

2,4楽章を驚異的に速いテンポで演奏しているのでビックリするかもしれませんが、そこは自分の出来る範囲の速さで演奏しましょう。

一楽章の冒頭がヘンデルのト短調のソナタの一楽章にそっくりです(笑)

でもこの第一楽章のメロディ―、聴けば聴くほどいいなぁと思います。

 

第五番 ハ短調



楽譜 RB−026 テレマン/ソナチネ ハ短調 / リコーダーJP

フラットが3つ付いているのでそれなりに吹きにくいです。

メロディックな曲なので情感をたっぷり込めて吹くのが好きな人にはぴったりだと思います。

しかしこのお兄ちゃんも速い楽章、特に4楽章を超高速で吹いていますなぁ~。

 

楽譜は以下のサイトで購入出来ます

 

お勧めCD


演奏しているのは小池耕平さん。

https://fdiritto.exblog.jp/

真摯で爽やかな演奏です。

ソナタの入門にお勧め

「いきなりヘンデルとかテレマンはハードル高いわぁ~。

もっと他に簡単な曲ないかしら~?」

 

誰やねん!
萩さん

 

そのような方の為に比較的易しいソナタをご紹介致します。

J.Bルイエ

ジャン・バプテスト・ルイエはフランドルの作曲家です。

 

フランドルがどの辺りなのかよく分かりませんでしたが、調べると以下のエリアでした。

 

日本ではフランダースとも言います。

フランダースの犬どがな
萩さん

 

 

話が逸れ気味になってきました。

 

ルイエのリコーダー・ソナタは全部で48曲

作品1の「リコーダーと通奏低音付きの12のソナタ」を1705年に出版した後、12曲セットの作品2、作品3、作品4を次々に出版しました。

※作品番号はop(オーパス)とも表記されます(例:作品1の3→op.1-3)

 

 

ひえ~!!!

そんなにたくさんは紹介出来ないですし、リエカワは全曲吹いた事もありません。

そう言う訳ですので、何曲かピックアップしてご紹介致します。

 

まずは「ルイエと言えばこれ!」と言う程有名な曲がこちら。


名曲シリーズ(155) フルートソナタ Op.1-1/ルイエ

か~わ~い~い~~

 

冒頭に中川つよし先生の素敵なコメントが入り、演奏は2:08から始まります。

演奏しているのは11歳の女の子です。

リエカワが初めて発表会に出たのも同じ年ごろでしたが、緊張しまくって足まで震えていました。

それに比べてこの女の子、落ち着いていますね。

将来大物になるわ!

 

ピックアップ動画

『リエカワのそっくりさんが演奏するルイエのソナタ』

「先生にそっくりな人を見付けました!」

ある日Pさんが送ってきた動画。

似てますかね?

って言うか日本人じゃないし!

 

こちらも有名です。


名曲シリーズ(158)ルイエ作曲/フルートソナタ Op.1-3 限定版

日比健治郎さんによる演奏です。

ギターとの演奏もいいですね。

 

以下の二曲は知りませんでしたが、動画を視聴したら良かったです。

 

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素敵な演奏ですね。

CDも出ていますが、どのサイトを見ても品切れでした。

因みにハ短調なのでフラットが3つです(;'∀')

 


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こちらもフラットが3つ(笑)

でもいい曲ですよね。

 

…キリがないのでもうこの辺で止めます。

えよ
萩さん

ルイエのリコーダー・ソナタの動画はこちらからどうぞ

動画を視聴する←クリック

楽譜は以下のサイトで購入出来ます↓

B.マルチェロ

ベネデット・マルチェロはヴェネチアの貴族の家庭に生まれました。

 

一流の音楽家に学びましたが父親の命令で法律を学び、議員となりました。

議員になってからは忙しく、作曲はあまりしなかったようです。

 

「12のアルトリコーダー・ソナタ 作品2」の中から何曲かピックアップしてご紹介致します。

 

作品2-1ヘ長調/作品2-2ニ短調



B.マルチェロ/ソナタ(1) (全音リコーダーピース) [ ベネデット・マルチェロ ]

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リコーダー界の永遠のアイドル、ミカラ・ペトリの演奏です。

いくつになってもお美しい!

数年前に「徹子の部屋」に出演していましたが、あの番組に出られるリコーダー奏者は後にも先にもこの方だけでしょうね。

 

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マルチェロのソナタの中ではこの曲が一番有名じゃないでしょうか。

日本人にも親しみやすいメランコリックなメロディーです。

 

作品2-3ト短調/作品2-4ホ短調


 

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よく演奏される曲です。

イタリアらしいメランコリックなメロディー。

調号はフラット2つです。

 

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深遠な雰囲気のいい曲です。

 

マルチェロの動画は以下で視聴出来ます

動画を視聴する←クリック

楽譜は以下のサイトで購入出来ます

華やかなイタリアのソナタ

メロディックで技巧的、華麗なイタリアのソナタを紹介します。

 

やめれ
萩さん

 

情熱的に感情を込めてバリバリ吹きたい方にお勧めです。

F.バルサンティ

フランチェスコ・バルサンティはイタリアで生まれ、主にイギリスで活躍しました。

 

作曲家としてだけでなく、フルートやオーボエ等の管楽器、ヴィオラ等の弦楽器奏者としても活躍していました。

多才ですね。

 

「リコーダーと通奏低音のための6つのソナタ 作品1」は1724年にロンドンで出版されました。

人気があったようで1727年に再版されています。

何曲かピックアップしてご紹介致します。

 


F.バルサンティ/ハ長調のソナタ (全音リコーダーピース)

 

一楽章はバルサンティ自身による装飾が書かれているのですが、細かすぎてどこが拍の頭なのか解読するのに時間がかかります(;'∀')

解読作業が終わったら、いかにも"楽譜にかかれている音を吹いています"という風にならないよう、恰好良く聞こえるように練習しましょうね。

萩さん


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フラット3つです。

動画ではチェンバロの代わりにリュートが入っていてるので、華麗さが抑えれられ、物悲しくメランコリックな雰囲気が強調されています。



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フラット2つ。

こちらもチェンバロの代わりにリュートが入っています。

リュートのせいか演奏スタイルのせいなのか、素朴で牧歌的な雰囲気も感じられます。

 

バルサンティの動画はこちらから視聴出来ます。

動画を視聴する←クリック

楽譜は以下のサイトで購入出来ます↓

F.マンチーニ

フランチェスコ・マンチーニはナポリで活躍したナポリ学派に属する作曲家、オルガン奏者です。

 

ナポリ楽派のマンチーニの曲は、激しい転調が特徴です。

ナポリタン食いでぇ
萩さん

 

因みにナポリタンの発祥はナポリでなはく、横浜のホテルニューグランドと言われています。

 

又話がそれてきました。

 

1724年にロンドンで出版された「リコーダー(またはヴァイオリン)と通奏低音のための12のソナタ」から何曲かご紹介致します。

 

まずは演奏される機会の多いこちらの二曲。

第1番 ニ短調

上半身を上下左右に動かしながら情熱的に演奏していますね~。

まさにイタリアって感じです。

 

第11番 ト短調

きれいなお姉さんの演奏。

音が小さいので音量を最大限にしてお聴きください。

 

ピックアップ動画

個性的風貌のメンバーが演奏する第1番 ニ短調

カラシ色のタイツと個性的な髪型の女性、蠟人形の館にいるようなイケメン男子、背中しか見えないオルガンを弾く男性。

独特な雰囲気から目を離せません。

 

お次はちょっと変わった印象の曲です。

 

速い、速い!

このテンポにとらわれず、自分なりの速さで演奏すればいいと思います。

 

次はこちらです。

 

情熱的なマンチーニの曲なのに爽やかな印象なのは奏者の音色のせいでしょうか。

それにしても本当に転調が激しいですよね(;'∀')

 

マンチーニの動画はこちらからどうぞ

動画を視聴する←クリック

楽譜は以下のサイトで購入出来ます↓

A.コレルリ

アルカンジェロ・コレルリはフジニャーノ生まれの作曲家、ヴァイオリニストです。

フジニャーノってどこにゃの?
萩さん

 

ラヴェンナにある町です。

そうなんにゃ~
萩さん

 

1700年に出版された「ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 作品5」は人気の高さから何度も版を重ね、1702年にはリコーダー用に編曲された楽譜も出版されました。

 

では何曲かピックアップしてご紹介!

作品5の10

二楽章も視聴する←クリック

ん~?これはソプラノリコーダーか?
装飾をたくさん入れて華やかに演奏しています。

素敵な演奏ですね。

 

作品5の11

二楽章も視聴する←クリック

基本的にコレルリの楽譜はとてもシンプルです。

ですがこの動画でも装飾を「これでもか!」と入れて入れて入れまくっているので、原曲の面影がほとんどありません(笑)

でもそこまで装飾を入れなくても形にはなりますし、装飾を入れなければそんなに難しくはないのでご安心下さい。

 

作品5の12「ラ・フォリア」

ブリュッヘンによる神演奏。

初めて聞いた時は腰が抜けそうな程衝撃的でした。

いつ聴いても色褪せない素晴らしい演奏です。

CDは廃版になってしまったようですが、時々中古で出ているので見つけたら買い!ですよ。


 

作品5の4

時々天を仰ぎながら演奏しています。

完全に曲の世界に入り込んでいるのでしょう。

それにしても本当に美しい曲です。

 

ピックアップ動画

マリンバでの伴奏による作品5の4

マリンバの伴奏とは珍しいですね。

気持ちよさそうに演奏してる(笑)!

 

コレルリの動画はこちらから視聴出来ます。

動画を視聴する←クリック

楽譜は以下のサイトで購入出来ます。

ヴィヴァルディの名を騙って出版したシェドヴィルのソナタ

 

二コラ・シェドヴィルはフランス王室に仕えたミュゼット奏者、指導家です。

 

ミュゼットはフランスのバグパイプです。

 

ミュゼット等の独奏楽器と通奏低音のための6曲から成るソナタ「忠実な羊飼い」はリコーダー用の作品ではありませんが、リコーダーでもよく演奏される人気の作品です。

ところがですね、昔全音から出版された楽譜には「ヴィヴァルディ」と書いてあるんですよ。

http://shop.zen-on.co.jp/p/509130

※現在は廃版のようです

 

なのでずーっとヴィヴァルディの曲だと思っていたのですが、いつの間にか「シェドヴィル」という作曲家の作品になっていてビックリしました。

 

つまり当時人気作曲家だったヴィヴァルディの作品という事にすれば売れると踏んで偽って出版した訳ですね。

売れっ子だったヴィヴァルディ

 

速い楽章で時々ヴィヴァルディっぽいパッセージが出てきたりして、シェドヴィルさん、なかな巧妙ですな~。

おぬしも悪よのう
萩さん

 

では何曲か紹介致します。

作品4 ト長調(原曲はイ長調)

ソプラノリコーダーで演奏しています。

このお姉さんの可愛らしい雰囲気と合っていますね。

因みにこの第4番はアルトリコーダーでは出せない低いミの音が出てきます。

どうしても演奏したい方はリコーダーjpからアルトリコーダーで演奏出来るよう移調した楽譜が出ていますので、そちらをお求めください。

 

作品6 ト短調

きちっとした身なりの演奏者と後ろの衝立のギャップが…(笑)

 

全曲視聴したい方はこちらをどうぞ。

 

 


 

気に入った曲は見つかりましたか?

お役に立てれば幸いです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

おまけ

【リエカワの心に永遠に残る本 Vol.1】

 

リエカワはGINZAというファッション雑誌がお気に入りです。

でも高くて重いので普段は毎月通っている美容院で読むだけです。

先日いつものように雑誌を読んでいたら2015年4月号に大人のオリーが付録で付いていたと知りました。

 

オリーブと言えば80年代のお洒落女子のバイブル。

 

ああ、今見ても可愛い…。

 

懐かしい思いでアマゾンをぽちりました。

いくつになってもオリーブ心を忘れないようにしたいです。

オリーブ心?
萩さん

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